給湯器の選び方

給湯器の購入をお考えの際、何を基準に選べばよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。給湯器を選ぶときは、種類・設置場所・機能・号数の4つのポイントが重要です。

このページでは、失敗しない給湯器の選び方を4ポイントに分けて紹介していきます。

給湯器の種類で選ぶ

給湯器を購入するときは、現在使用している機器の型番や種類を確認した上で、これから新たに設置する給湯器のおおまかな種類を選定しましょう。

給湯器は、種類によって給湯のみのタイプや追炊き可能のタイプがあります。

自分の生活スタイルやお湯の使用頻度に合わせて、最適なタイプを選ぶようにしましょう。

ガスふろ給湯器

ガスふろ給湯器は、給湯器1台でキッチンへの給湯、お風呂への給湯・お湯張り、追い炊きまで対応可能です。

設置フリータイプは、1つ穴タイプの浴槽に使用でき、浴室から離れた場所でも設置可能です。

対して、ガスふろ給湯器の浴室隣接設置タイプは、2つ穴タイプの浴槽に使用でき、浴室と隣接する場所に設置します。お風呂のお湯を沸かすときは、2つの穴でお湯を循環させながら温度を上げていくのが特徴です。

どちらも追炊き機能を搭載していて、お風呂の湯量を増やさず温度だけ上げたい場合に適しています。

ガス給湯器

ガス給湯器は、キッチンをはじめ、お風呂への給湯、自動湯張り機能を備えています。

ガスふろ給湯器と異なり、追炊き機能は搭載していません。お風呂のお湯を温めるには、給湯機から新たにお湯(60~90℃)を追加していく必要があります。(指し湯方式)

ガス給湯専用機

ガス給湯専用機は、キッチンや洗面所、浴室の蛇口、シャワーと接続された給湯器です。他の給湯器とは異なり、浴槽には直接接続していないため、湯張りは蛇口から行う必要があります。

主な機能は、給湯と浴槽の湯張り。オートストップ機能を搭載したガス給湯専用機の場合は、所定の湯量まで湯張りを行ったあと、停止操作まで自動で行ってくれます。

ガス給湯暖房機用熱源機

ガス給湯暖房機用熱源機は、キッチンや洗面所の蛇口をはじめ、シャワーとも接続しています。浴槽や床とパイプで接続しており、暖房機能を備えている点が他のタイプとの大きな違いです。

主な機能は、給湯とお風呂の湯張り、追炊き機能に加え、温水暖房のほか室内の床暖房にも対応しています。

給湯器の設置場所で選ぶ

希望する機器の種類が決まったら、次は設置場所を考えましょう。給湯器は設置場所によって、排気方式や各設備との接続方法が変わり、それぞれに合った対応が必要になります。

屋外に給湯器を設置

一戸建て住宅の屋外に給湯器を設置する場合は、設置フリー型と隣接設置型のどちらかを選択します。1つ穴タイプの浴槽で、給湯器を浴室から離れた場所に設置しなければいけないときは、設置フリー型を選びましょう。対して、2つ穴タイプの浴槽で浴室に隣接した場所へ設置する場合は、隣接設置型を選ぶ必要があります。

さらに細かく設置場所を分けると、外壁に固定する「壁掛けタイプ」、屋外の床に設置する「据え置きタイプ」、浴室に隣接された屋外の壁に設置する「浴槽隣接タイプ」に分かれています。

アパート、マンションのベランダに設置する場合は、設置フリー型を選択できます。なお、マンションやアパートの場合、ベランダ周辺や玄関脇の外壁に設置することも可能です。

屋内に給湯器を設置

屋内に給湯器を設置する予定の場合は、3種類の吸排気型から選びましょう。上方排気FE型は、屋内の空気で燃焼および給湯を行い、屋外に接続されたパイプへ排気します。

上方吸排気FF型もしくは後方吸排気FF型は、屋外に接続されたパイプから吸気と排気を行います。

屋内設置タイプは、排気口が人よりも高い位置にあるように設置する必要があるため、壁掛型が基本となります。

集合住宅で給湯器を設置

マンションやアパートなどに設けられているパイプシャフトやパイプスペース(パイプを通すために設けられた垂直方向の空間)に設置する場合は、6種類から選択できます。

屋内の玄関脇にパイプシャフトがある場合は、PS屋内設置やPS上方排気、PS後方排気、PS強制吸排気型といったタイプを設置可能です。

標準的なパイプシャフトの場合は、PS標準設置やPSアルコーブ設置などを設置できます。パイプシャフトの構造は難しいため、給湯器の修理交換業者へ速やかに相談しましょう。

浴室内に給湯器を設置

浴室に給湯器を設置する場合は、バランス式風呂釜と壁貫通式ふろ給湯器などのタイプから選びます。

バランス式風呂釜は、吸排気装置のみ屋外に設置するのが特徴です。対して、壁貫通式ふろ給湯器は給湯器も含めて内壁に設置するため、浴槽の設置スペースを確保したい場合におすすめです。

なお、古くから使用されているCF式風呂釜は浴室内に排気パイプを設置するため、一酸化炭素中毒などの危険性もあります。可能であればバランス式風呂釜と壁貫通式ふろ給湯器から検討しましょう。

給湯器の機能で選ぶ

追炊き機能を搭載した給湯器は、フルオートタイプとオートタイプに分かれています。

オートタイプは、お湯張りから指定の湯量で自動停止、自動追炊き機能を搭載しているのが特徴です。

フルオートタイプは、自動湯張りや自動追炊き機能に加えて、足し湯や配管クリーン機能などにも自動で対応してくれます。さらに自動追炊き機能は、オートタイプと異なり水圧の変化を感知したときに追炊きを行ってくれるため、入浴時に合わせて自動で設定温度まで温めてくれます。

たし湯や配管の洗浄も含めて自動対応してほしい場合は、フルオートタイプの給湯器を選ぶと良いでしょう。

給湯器の号数で選ぶ

給湯器の能力は、16号や20号など号数で表します。家庭用に販売されている給湯器は、16号、20号、24号、28号から選択できます。

号数は、家族の人数やお湯の使用頻度に合わせたものを選ぶ必要があります。3人以上の家族では、24号以上の給湯器が適していると言えるでしょう。24号以上は、キッチンや洗面所、シャワーなど、複数の場所で同時にお湯を使用しても問題無く給湯・出湯が行えます。2人暮らしの場合はそこまでの号数は必要なく、20号でも問題なく使用できます。

1人暮らしの方は、複数の場所で同時に使用するといったこともないため、20号もしくは16号で充分だと言えるでしょう。

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