給湯器の中には「寒冷地仕様」とされているものがあります。給湯器はあまりに気温が下がると給湯できなくなるため、寒冷地向けに特別仕様の給湯器を製造しているためです。ここでは寒冷地仕様の給湯器の特徴や機能、使用上の注意点について解説していますので、寒い地域にお住まいの方は給湯器交換の際の参考にしてください。
給湯器の中には「寒冷地仕様」とされている製品があります。寒冷地仕様の給湯器は、その名の通り寒冷地でも問題なく使えるように、一般的な給湯器とは異なる機能が備えられていることが違いです。寒冷地では一般的な給湯器ではうまく稼働しないことがあるため、低い気温でも耐えられるような機能を搭載した給湯器が準備されています。
寒冷地仕様の対象エリアとなるのは、最低気温が-10℃となる可能性があるエリアであり、北海道・青森県・岩手県・秋田県・福島県・栃木県・群馬県・長野県一部※と、最低気温が-10℃以下になる地域が該当します。
参照元:[PDF]国土交通省「地域区分新旧表」
(https://www.mlit.go.jp/common/001500182.pdf)
寒冷地仕様の給湯器では、凍結を防ぐための「凍結防止ヒーター」が搭載されています。あまりに気温が低くなりすぎると、一般的な給湯器ではお湯をつくれなくなります。もし給湯器で凍結が起きた場合、本体が壊れてしまうことも珍しくありません。
そこで寒冷地仕様の給湯器には、外気が低くなっても凍結しないように、ヒーターが内蔵されています。外気温が低くなると、自動的にヒーターが稼働するようになっている製品もあることも特徴です。
寒冷地仕様給湯器にヒーターとともに凍結防止のために搭載されているのが、配管の凍結を防止するための機能です。配管が凍結すると中の水が凍って、お湯が出なくなってしまいます。お湯をつくりだすためには凍結を避けなければならないため、水を循環させたり予熱制御を行ったりして、配管の凍結を防止する機能です。
寒冷地では最低気温が-10℃以下となることも少なくありません。寒冷地仕様の給湯器は-10℃以下の環境でも運転できるようになっており、中にはさらに低い気温でも運転可能なものもあります。たとえばダイキンの寒冷地仕様エコキュートでは、-25℃の条件下でも85℃のお湯がつくりだすことが可能です(※)。
参照元:ダイキン
(https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/lineup/kanrei)
寒冷地で給湯器を使用する場合には、定期的に霜取りを行うことと、冬期に湯量が足りなくなる可能性があることに注意してください。また給湯器ごとに定められた耐寒温度を下回りそうなときは、屋内用の給湯器を選ぶことも大切です。
寒冷地仕様の給湯器でも、冬に省エネ設定にしていると湯量が少なくなることがあります。背面に霜が付着した場合、さらに給湯効率が下がる可能性もあるので、定期的に霜取りをしてお湯が出やすい状態を保ちましょう。
そして-20℃以下になる地域では、寒冷地仕様の給湯器でも耐えられないことがあります。屋内用を設置したほうが快適に利用できるはずです。
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