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給湯器のドレン排水とは?仕組みと工事の要点を解説

給湯器のドレン排水は、エコジョーズなど潜熱回収型で生じる凝縮水のこと。排水先や配管の作り方を誤ると、詰まりや凍結、周辺の汚れにつながることがある点に注意が必要です。当ページでは、ドレン排水の仕組みや処理工事のポイント、注意点などを確認していきます。

給湯器のドレン排水とは?

ドレン排水は、エコジョーズやエコフィールといった潜熱回収型給湯器の運転中に生まれる凝縮水のことを言います。従来なら捨てていた排気熱を二次熱交換器で回収する過程で、燃焼時の水蒸気が冷えて水に戻り、使用量に応じて屋外へ排出される仕組みです。ドレン排水の発生量は、一般的な使用で1日0.5〜1.5L程度。入浴頻度や外気温によって発生量が増減します。
見た目は透明な水ですが、性質は雨水とは別物のため、配管で確実に外へ逃がことが前提。発生直後の水は窒素化合物などが溶け込んでいて、pH3前後の弱酸性になっているため、給湯器内部の中和器(炭酸カルシウム)を通すことで、pH7程度の中性寄りに整えてから排出される仕組みとなります。中和器は消耗部品なので、長期使用で中和力が落ちる可能性も想定しておきましょう。
法律上は汚水の扱いが基本となり、雨水マスへ流せるかは国の考え方を踏まえつつ自治体が判断します。給湯器の設置や交換の際は、排水先と配管ルートを業者に確認してもらうことが必要です。

ドレン排水が発生する仕組み

潜熱回収型給湯器とは、ガスや灯油を燃やした際に出る排気の熱を二次熱交換器で回収し、給水側に戻すことで高い熱効率を実現しているタイプの給湯器のこと。従来型の給湯器では、高温のまま排気されるため水蒸気は外気中で自然に拡散していましたが、潜熱回収型では排気をしっかりと冷却するため機器内部で結露が発生し、この結露がドレン排水となります。
ドレン排水の発生量は使用状況によって変動し、特に冬場は排気や給水が冷えやすいため、普段より量が増えたように感じられることもあるでしょう。ドレンが出るのは潜熱回収が正常に働いているサインであり、機器が本来の性能を発揮している証拠といえます。
ただし、排水経路が詰まってしまうと運転停止の原因になるため、工事の際には適切な勾配と保温をしっかり確保しなければなりません。潜熱回収型給湯器を交換する際には、このドレン処理が必須の工程となります。

エコジョーズのドレン排水工事

エコジョーズを導入・交換する際には、本体の設置作業だけでなくドレン排水の処理工事がセットで必要になります。排水先の扱いについては自治体によって判断が異なるため、現地の下水系統や雨水系統をしっかり確認したうえで適切な排水ルートを決めなければなりません。
戸建て住宅と集合住宅では、配管の取り回し方や追加工事の発生のしやすさが異なることから、施工の難易度にも差が出てきます。どちらの場合でも、適切な勾配を確保して自然流下させることが基本となるため、屋外に露出する部分には保温材を巻くなど凍結対策をしっかり施す必要があります。

一戸建てのドレン排水工事

一戸建て住宅では、給湯器の近くに汚水マスや雨水マスがあるかどうかによって排水ルートが決まってきます。下水道法上は汚水として扱うのが原則ですが、国土交通省のガイドラインを踏まえ、汚水系統への排出が難しい場合には雨水系統を認めている自治体も存在します。
既存のドレン配管がない住宅では、屋外に新たに配管を設置してマスまで延ばす必要があるため、追加費用が出やすいという点に注意しましょう。配管は途中でたるみが生じないよう適切な勾配を確保し、凍結リスクの高い北側や日陰になる場所では保温材やヒーターでしっかり保護しなければなりません。排水先が遠いケースや基礎を貫通する必要があるケース、あるいは高低差が十分に取れないケースなどは施工方法が変わってくるため、交換前の現地調査が必須となります。
また、外壁や土間に直接流さない納まりになっているかもきちんと確認しておく必要があります。

集合住宅のドレン排水工事

集合住宅の場合、給湯器の設置場所がベランダなのかPS(パイプスペース)なのかによって排水ルートが大きく変わってきます。
ベランダに設置されているケースでは、床にある排水口へドレン配管を延ばす形が一般的。その際には、既存の排水能力をしっかり確認しながら、逆流防止対策や階下への漏水リスクにも十分配慮する必要があります。
PS設置で近くに排水口がない物件では、自然流下での排水が困難になるため、専用ポンプで送水するドレンアップ方式や三方弁方式を検討しなければなりません。どちらの方式でも電源の確保や点検スペースの確保が必要。機種選定と施工品質も非常に重要なポイントとなります。
また、共有部の配管に手を加える場合には、管理規約の確認と管理組合からの承認が必須です。工事時間や養生範囲についても事前に調整し、施工によるトラブル回避へとつなげましょう。

自治体ごとの取扱い確認が必要

原則としてドレン排水は汚水扱いとなりますが、雨水系統へ流すことが認められるかどうかは自治体によって判断が分かれています。そのため交換工事を行う前に、業者が自治体の方針を必ず確認し、適切な排水先を選んで施工を進める必要があります。事前確認を怠ると工事計画が止まることもあるので、自治体の方針通りの施工かどうか、念のため業者に確認しておくと良いでしょう。

参照元:賃貸集合給湯省エネ2025事業「ドレン排水の取扱いについて」(https://chintai-shoene2025.meti.go.jp/about-drain/

一戸建てと集合住宅のドレン排水工事まとめ

区分 典型的な排水ルート 追加工事が出やすい例 注意点
一戸建て 汚水マスまたは雨水マスへ自然流下 排水マスまで距離がある/基礎貫通が必要 勾配確保、屋外露出部の保温・凍結対策
集合住宅 ベランダ排水口へ接続、またはPSから浴室側へ送水 PS内に排水口がないためドレンアップ等が必要 管理規約・共有部施工の承認、漏水対策

ドレン排水の処理をしないとどうなる?

ドレン排水の処理を省いたまま使い続けると、生活上の不便が生じるだけでなく、機器トラブルの原因にもつながります。
エコジョーズから出るドレンは、発生直後でpH3程度の弱酸性。中和器(炭酸カルシウム)によって中性寄りに調整されてから外へ排出される仕組みですが、排水経路が確保されていない場合や配管が詰まっている場合、中和器が劣化している場合などでは、酸性寄りの水が周辺に広がりやすくなります。その結果、エラー停止でお湯が出ないケースも発生する可能性があるため注意が必要です。

機器周辺にコケやカビが発生しやすくなる

ドレン水が地面や外壁にたまり続けると、湿った状態が長く続いてコケやカビが発生しやすくなります。見た目が悪くなるだけでなく、ぬめりによって地面が滑りやすくなることはあるので注意しましょう。
日陰になっている場所や風通しが弱い場所では乾燥が遅く、これらの症状がより目立ちやすくなります。

配管やコンクリートの腐食の原因になる

中和器の中和能力が低下すると、酸性寄りのドレン水が配管や床面に直接触れやすくなるため、金属製の配管や排水金物では腐食が進行し、コンクリート面では表面劣化やシミ、白華現象が発生する原因となります。そのため、屋外の基礎周りに直接水が落ちるような納まりは避けておいたほうがよいでしょう。
わずかな量の滴下であっても、長期間積み重なることで傷みが確実に広がっていくため、排水先を確保し、吐水口が水没しない構造でしっかり施工することが大切です。

下水道法などに抵触する可能性がある

下水道法上、ドレン排水は汚水として扱うことが原則となります。国のガイドラインでは、雨水系統へ流す判断を自治体に委ねるとされていますが、自治体への確認を取らずに雨水マスへ接続してしまうと指導の対象になる可能性があるので注意しましょう。
賃貸物件や分譲マンションでは管理規約が優先されるケースも多いため、許可を得ずに勝手な改修を行うことは避けるべきです。
地域によってドレン排水の取扱いが異なるため、給湯器を交換する際には、業者が自治体の方針を確認のうえ、適切な排水ルートで工事を進めることが重要です。

ドレン排水の人体の影響

ドレン排水は発生直後はpH3前後の弱酸性となっていますが、給湯器内の中和器によってpH7程度の中性寄りに調整されてから排出される仕組みです。中和された後の水は通常の生活排水と近い性質を持っているため、皮膚に少し触れた程度で強い刺激が出ることは考えにくいでしょう。
とはいえ、飲用したり長時間接触したりするのは避けるべきです。小さな子どもやペットが舐めてしまわない位置に排水先を設けておけば、余計な心配も減らせるでしょう。
なお、臭いや色に変化があった場合、中和器が劣化している可能性もあるので、速やかに業者へ確認を依頼するようにしましょう。

ドレン排水工事の流れ

ドレン排水工事は、事前調査→本体交換→仕上げ確認という順序で進められます。排水ルートがしっかり確定していないと施工がストップしてしまうため、本体交換工事と同じくらい、調査段階での入念な整理が重要になってきます。

ドレン排水処理方法を調査

まず、既存の排水環境を十分に確認することから始めます。
汚水マスや雨水マス、ベランダの排水口などの位置を測定し、自然流下できる勾配と距離が確保できるか等を検討。凍結しやすい方位や配管の露出量も確認しながら、対策が必要かどうかを整理します。
その上で自治体の運用方針を踏まえて排水先を決定し、既設のドレン管に劣化がないかどうかもチェックのうえ、追加工事の必要性を見極めていきます。

給湯器の交換を行う

次に給湯器本体の交換作業を行い、同時にドレン配管も接続していきます。
まず既存機を撤去して新しい機器を据え付け、給排気や給水給湯配管を再接続。その上で、中和器の出口から排水先までドレン管を通していく流れとなります。
配管の途中でたるみが生じないよう、支持金具を使ってしっかりと固定。PS設置の場合や排水先が遠い場合には、延長配管やドレンアップ装置を追加し、適切な勾配を確保しながら調整を進めていきます。

動作確認や配管の保護作業を行う

最後に試運転を実施し、給湯や追いだきの動作、リモコンの表示、ドレンの流れ方などを細かくチェック。水漏れや逆流、詰まりがないことを確かめた後、問題がなければ屋外に露出している部分に保温材を巻き、配管をしっかりと固定します。
作業が終わったら周辺を清掃し、使用上の注意点をお客様に説明して工事完了となります。

よくあるドレン排水トラブルと対処

以下のような症状が見られた場合には適切な初動対応を行い、それでも症状が改善されない場合には、速やかに業者へ相談するようにしましょう。

1. 詰まり・逆流
排水があふれてくる、エラー停止が発生するといった症状が見られた場合、詰まりや逆流が発生している可能性があります。落ち葉や泥、勾配不足などが原因になりやすく、清掃しても再発するようであれば業者に点検を依頼しましょう。

2. 冬場の凍結
北側に露出している配管や寒冷地で起こりやすいトラブルです。保温材に傷みがないかを確認し、解けても繰り返し凍結する場合には配管の改修を検討する必要があります。

3. 異臭・白い粉の発生
異臭がする、白い粉が出てくる、同じエラーが頻繁に発生するといった症状が見られた場合、中和器の劣化が考えられます。換時期が来ている可能性があるため、早めの対応が必要です。

まとめ

ドレン排水は、適切な排水先と勾配、凍結対策がそろって初めて安定して流れます。雨水系統の可否は自治体で差があるため、交換前に現地を早めに見てもらい、中和器や配管の状態、追加工事の有無まで確認しましょう。

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電話番号 0120-780-240
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引用元:クラシアン公式HP(https://qracian-kyutouki.com/)

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主な保有資格 ガス機器設置スペシャリスト、排水設備工事責任技術者、給水装置工事主任技術者、2級管工事施工管理技士、2級管工事施工管理技士
電話番号 0120-780-119
公式サイトURL https://qracian-kyutouki.com/

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ガスペックの会社概要
企業名 株式会社ガスペック
所在地 東京都中央区新富1-3-9 東光ビル6F(本社)
創業年 1991年
主な保有資格 ガス可とう管接続工事監督者、液化石油ガス設備士、特定ガス消費機器の設置工事の監督『特監法』、第二種電気工事士、給水装置工事主任技術者、ガス機器設置スペシャリスト、簡易内管施工士、2級管工事施工管理技士
電話番号 0120-522-740
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