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給湯器交換のエラーコード

給湯器のリモコンに表示されるエラーコードは、故障場所を知らせる大事なサイン。まずは表示された番号を控えたうえで、自分でできる範囲の確認を行ってみましょう。
ここでは、頻繁に見られるエラーコードの原因と初動対応、改善が見られない場合の業者相談のタイミング、給湯器交換を検討する目安などについてまとめています。

エラーコードとは?

給湯器のエラーコードは、機器が異常を検知した際にリモコンなどに表示される番号のことです。数字の並び方によって不具合の種類や発生場所を知らせる仕組みで、原因を特定するための重要な手掛かりとなります。
表示される番号は2桁または3桁であることが多く、2桁のコードは点検時期の通知や保護停止の合図として出やすい傾向があります。一方、3桁のコードは燃焼系統・給排気系統・温度制御・センサー関連など、より具体的な異常内容を示すケースが多く見られます。
ただし、番号の意味はメーカーや機種によって異なるため、同じ数字でも内容が一致しない場合がある点は理解しておきましょう。
使用中の機種のエラーコードの意味を把握しておけば、家庭でできる初動対応、または修理と給湯器交換のどちらを選ぶべきかを判断する材料にもなるでしょう。まずは表示されたコードを控えて、取扱説明書や各メーカーの公式案内で該当する項目を確認します。その上で、指示に従って再起動や周辺環境の確認を行うという流れが基本になります。

エラーコードの表示ルールはメーカーで異なる

エラーコードの表記方法や意味はメーカーごとに独自に定められているため、同じ「111」という番号であっても、点火不良の範囲や原因の切り分け方が微妙に異なる場合があります。英字が混在する機種や暖房機能と連動しているタイプでは、数字の読み方や意味合いも変わりやすくなるため注意が必要です。
自己判断で作業を進めてしまうと誤った対応につながる恐れがあるため、必ず取扱説明書やメーカーの公式サイトで該当するコードの内容を確認するようにしてください。

エラーコードが出たら?

エラーコードが表示された際には、まず安全確保を最優先に行ってください。ガス臭い、焦げ臭い、黒煙が出ている、大量の水漏れがある場合には機器に触れず換気を行い、給湯器の運転を停止した上で速やかに業者へ連絡しましょう。
特に異常が見当たらない場合には、リモコンに表示された番号をメモしてから、ガス・水・電気の順で状態を確認していきます。ガスメーターの遮断装置が作動している、断水や凍結で水が供給されていない、ブレーカーが落ちているといった外的要因であれば、復旧できる可能性があります。
確認を終えたら、電源の入れ直しやリモコンのリセット操作を一度だけ試してみましょう。エラーが再び表示される場合には、無理に何度も繰り返さないようにしてください。原因が特定できないまま使用を続けると故障範囲が広がってしまう恐れもあるため、早めに見切りをつける意識を持ちましょう。

エラーコードが出たといの対応

  1. リモコンの運転を止める
  2. ガス元栓・水栓・ブレーカーを確認
  3. 5〜10分置いてリセット
  4. 再表示なら取説/公式で意味確認
  5. 改善しない・異臭/異音があれば業者相談

自分で触らず業者を呼ぶべきサイン

ガス臭や焦げ臭がする、黒煙が出るといった症状が見られる場合や、給湯器本体から水が噴き出している、周囲が異常に熱くなっている、運転中に火花のような光が見える、追いだき時に異音や異常停止が発生するといった状況の場合、自己対応を中止してください。何度リセット操作を試しても改善が見られず、においや音がむしろ強まっていくような場合も同様です。
すぐに運転を停止し、点検や給湯器交換の必要性も含めて専門の業者に相談するようにしましょう。

よくあるエラーコードを紹介

給湯器のエラーコードには多くの種類がありますが、まず把握しておきたいのは頻繁に表示される番号です。特に101・111・121は多くのメーカーで共通したエラーコードで、原因の傾向も似通っています。ここでは、自分で確認できる範囲と、点検や給湯器交換へ進むべき判断ラインを簡潔に整理しました。早見表としてご活用ください。

コード番号 主な原因(大枠) まず試す対処 業者へ相談する目安
101 給排気の流れが悪くなり、給湯能力の低下や燃焼保護が働いている状態(吸排気口の詰まり、熱交換器側の汚れなど) 給湯器周りの吸排気口に落ち葉・雪・ホコリがないか確認し、可能な範囲で除去。屋外設置なら強風・豪雨後は時間を置いて再起動 掃除しても再表示する/お湯の温度が安定しない/使用年数が長く再発する場合は点検。修理費が重なるなら給湯器交換も検討
111 点火不良・着火失敗。ガス供給の一時遮断、強風や高湿度、点火部品や制御系の不調などが背景 ガス元栓が開いているか確認。ガスメーターの遮断ランプ点滅なら復帰操作。天候要因が疑われるときは回復後にリセット リセット後もすぐ再表示/同じエラーが繰り返す/点火音が弱い・不安定なら点検。設置後10年前後で再発する場合は交換寄り
121 給湯中の途中失火(連続燃焼中に火が消える状態)。ガス供給不足、給気不足、バーナーやセンサー系の不調などが考えられる ガス元栓・残量(LP)を確認し、給湯栓を一度閉めてから再運転。天候や一時的な供給遮断の可能性があればリセット 再運転でも表示が続く/給湯中に急にぬるくなる・止まる症状がある/再発が増える場合は点検。年数が長ければ交換検討

エラーコード101

エラーコード101は、給湯器が「出力を落として運転している」状態を知らせる警告です。給排気の詰まりや熱交換器の汚れが発生すると、燃焼に必要な空気と排気の流れが弱まり、このコードが表示されます。追いだき機能付きの機種では101、給湯専用機では10と表示される場合もあります。屋外に設置されている給湯器では、台風や大雨の後に排気側へ水が回り込んで一時的に表示されることもあるため、天候が落ち着いてから様子を見るのも一つの方法です。
エラーコード101が出たならば、まずは給湯器の周辺にある吸排気口を目視で確認し、無理のない範囲で異物を取り除いてみましょう。その後、少し時間を置いてから電源を入れ直してください。
エラーの再表示が続く場合や、お湯の温度が不安定になる場合、同じエラーが繰り返し出る場合には、内部部品の劣化が進んでいる可能性があります。そのまま放置して使い続けると本格的な故障につながりやすいため、点検を依頼しましょう。使用年数が長い機器であれば、給湯器交換も視野に入れて検討することをおすすめします。

エラーコード111

エラーコード111は点火不良を示す表示です。給湯器が着火できない、あるいは着火してもすぐに火が消えてしまうときに出やすい番号となります。
根本的な原因は、ガス元栓の閉め忘れやLPガスの残量不足、ガス料金の未払いなどで供給が停止している場合など様々。地震の揺れや長時間の使用によってガスメーターの安全装置が作動し、ガスが遮断されているケースも見られます。雨や台風の後の湿気、強風による排気の乱れ、給排気口の詰まりによる空気不足といった外的要因でも発生します。
エラーコード111が出た場合、まずはガス栓とガスメーターの遮断ランプを確認し、復帰操作を行った後にリモコンを一度だけリセットしてみてください。
それでもエラーが再表示される、点火音が弱く感じる、お湯の温度が不安定になる、再発する頻度が増えてきたといった場合には、点火部品や制御基板の劣化が疑われます。早めに業者による点検を依頼し、使用年数が長い機器であれば給湯器交換も検討するようにしましょう。

エラーコード121

エラーコード121は、給湯中に火が消えてしまう「途中失火」を知らせる表示です。点火には成功したものの燃焼が安定せず、安全装置が働いて運転を停止した状態と考えると分かりやすいでしょう。
原因として多く見られるのは、ガス供給側の一時的な遮断や圧力低下。地震が発生した後や長時間連続で使用した際にガスメーターの安全装置が作動した場合も該当します。LPガスをお使いの場合には、残量不足も原因の候補となります。
そのほか、給気口が詰まっているケース、強風によって給排気のバランスが崩れて必要な空気量が確保できなくなるケースなどもあります。
エラーコード121が出た場合、まずはガス元栓とメーターの表示、LPガスの残量を確認してから、給湯栓を一度閉めて再度運転を試してみてください。天候の影響が疑われる場合には、天候が落ち着いて給湯器が乾いてからリセット操作を行う、という流れが基本です。
エラーの再表示が続く、お湯の温度が急にぬるくなる、同じ症状が頻繁に起こるといった場合には、内部部品の劣化が進んでいる可能性もあるため、業者による点検を依頼しましょう。使用年数が長い機器であれば、給湯器交換も視野に入れて検討することをおすすめします。

上の3つ以外で頻出のエラー(例:140/290/920系など)

140系は過熱防止装置が作動した場合や温度センサーに異常が発生した際に出やすい番号です。290系や920系は中和器やドレン排水まわりの劣化・詰まりが関係しやすく、エコジョーズなどの潜熱回収型給湯器でよく見られます。いずれもリセット操作によって一時的に復帰することがありますが、エラーが再発する場合には内部部品の消耗が進んでいる可能性が高いといえます。
使用年数が10年前後に達しており、同じ系統のエラーが繰り返し発生するようであれば、修理費用が積み重なるよりも、むしろ給湯器交換を選んだほうが経済的負担を抑えられる場合もあります。業者による点検を受けて見積もりを取り、総合的に判断するようにしましょう。
お湯がぬるく感じる、追いだきが途中で止まるといった体感的な異常がある場合には、早めに相談するのが無難です。

原因がよくわからない場合は業者に連絡

エラーコードの意味を調べても原因が特定できない、復旧操作を試してもすぐにエラーが再表示されるといった場合には、早めに業者へ連絡したほうがよいでしょう。給湯器はガス・電気・水が複雑に関わる機器なので、内部を不用意に触ってしまうと感電や漏水、燃焼不良といったトラブルにつながる恐れがあります。自己判断で分解や調整を行うのは避けておきましょう。
業者は専用の測定器や履歴情報を活用して、その場で原因を的確に切り分けることができるため、結果的に復旧までの時間も短縮されます。相談する際には、機種名や型番、設置した年(おおよその使用年数)、表示されたエラーコード、症状が発生した状況(給湯中なのか追いだき中なのか、天候や時間帯など)を整理して伝えるようにしてください。可能であれば、リモコンの表示画面や本体のラベル部分を撮影して共有すると、より確実なやり取りができます。
見積もりが提示されたら、給湯器を交換した場合の本体費用・工事費用との差額を比較してみてください。使用年数の長い機器の場合、部品の劣化が進んでいるケースや、メーカーによる部品供給が終了しているケースもあることから、修理より給湯器交換に切り替える選択肢も現実的といえます。

使用10年前後は点検・交換の分岐点

給湯器は長期間使える機器ですが、経年劣化による事故を未然に防ぐために「設計標準使用期間」という目安が定められています。多くの家庭用給湯器では、この設計標準使用期間が10年。10年が近づいたら点検を受けるよう、制度が整備されています。
なお、使用年数が10年前後に達すると、同じエラーが繰り返し発生したり修理費用が増加したりしやすくなるうえ、メーカーによる部品供給が終了するケースも出てきます。エラーコードが頻繁に表示されるようであれば、修理だけで対応し続けるよりも、点検結果と見積もりを総合的に判断して給湯器交換へ切り替える方が現実的かもしれません。

参照元:経済産業省「長期使用製品安全点検・表示制度」(https://www.meti.go.jp/product_safety/producer/shouan/07_tyouki.html

参照元:日本ガス石油機器工業会「長期使用製品安全点検制度について」(https://www.jgka.or.jp/gasusekiyu_riyou/tenken_maintenance/tenkenseido/index.html

エラーコードは、故障原因を探るための手掛かりです。まずは運転を停止して番号をしっかり控え、ガス・水・電気の状態を確認してから、一度だけリセット操作を試してみましょう。
改善が見られない、エラーが再発する、異臭や漏水などの異常サインがある場合には、速やかに業者へ相談してください。使用年数が長い機器については、交換という選択肢も視野に入れておくことをおすすめします。

信頼できて頼れる
給湯器交換業者は?

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給湯器の交換は実は思いのほか高く、工事費と合わせて40万や50万かかってしまうケースも。日常生活に欠かせないものである以上、すぐに対応できて信頼できる業者に依頼したいですよね。ここでは全国に対応した老舗の業者を紹介します。