毎日の生活を豊かにしてくれる給湯器ですが、長年使用していると経年劣化を起こし、火災の原因になることもあります。
特に設置から10年以上経過しているものは、経年劣化が進み、ガス漏れから火災を引き起こしやすいので注意が必要です。また、秋から冬にかけては給湯器の使用頻度も高くなり、空気の乾燥も伴って火災に繋がりやすくなります。
そこで今回は、給湯器の火災事故の原因と対処法について紹介します。
給湯器は、一般的に10年を目安に買い替えが推奨されています。その理由の一つが、経年劣化によって「ガス漏れ」を引き起こす可能性が高まるためです。ガス漏れが起きると、漏れたガスに引火し、火災に繋がる危険性があります。
火災を未然に防ぐためにも、ガス漏れの主となり得る原因を認識し、早めの対策を施すことが重要になります。
設置から10年以上が経過している給湯器は、全体的に部品が摩耗している可能性が高いため、注意が必要です。給湯器内部に使われているゴム管やパッキンが劣化し、それが原因となってガス漏れが発生することがあります。また、部品の劣化から起こる水漏れもガス漏れを引き起こす原因の一つになります。
給湯器の設置環境や使用頻度によって劣化の進行具合は異なりますが、ガス臭いにおいを感じたら、すぐに適切な対処をするようにしましょう。
ガス漏れは放っておくと引火し、火災や爆発事故の原因となります。「ガス臭い」と感じたら、すぐに給湯器の使用を中止し、家中の窓を開けて換気を行うようにしてください。部屋中にガスが充満している場合、静電気から引火することもあるので、換気扇は使わずに、必ず窓を開けて換気を行います。換気を行った後は、普段使っている室内のガス栓、ガスメーターに設置してあるガス栓の両方の元栓を閉じましょう。
これらの対処法を行ってもガス臭さが収まらない場合は、専門の業者に依頼して点検してもらうことをおすすめします。
空気中の酸素が不足して十分に燃焼できないことを「不完全燃焼」といい、一酸化炭素中毒や異常燃焼の原因となります。閉め切った部屋で給湯器を使い続けると、不完全燃焼を引き起こす原因となるので注意が必要です。
ゴミやホコリが溜まり、給湯器内部の空気の循環が悪くなることも不完全燃焼の原因となるので、安全に使用するためにも定期的な清掃を行うことが大切です。
給湯器内部で水漏れが発生し、バーナーに水がかかると不完全燃焼を引き起こすことがあります。水漏れは部品の経年劣化によることが多いので、定期的な点検を実施することで異常の早期発見が大切です。
また、吸気口や排気口が塞がってしまい、空気の循環が不十分になることも不完全燃焼を引き起こす原因の一つとなります。植物や鳥の巣などで吸気口や排気口が塞がってしまっている場合は、速やかに取り除き、空気の循環を良くしましょう。また、リフォームの際にも塀や屋根で給湯器を覆ってしまわないように注意が必要です。
火災や一酸化炭素中毒を引き起こす危険性ががあるため、不完全燃焼の疑いがある場合はすぐに給湯器の使用を中止します。給湯器の不完全燃焼は自分で原因を突き止めるのが困難なため、異変を感じたらすぐに専門の業者に連絡し、点検を依頼するようにしましょう。
また、点検後の再点火にも注意が必要です。給湯器に安全装置がついていない場合、再点火を繰り返すことによって爆発事故や一酸化炭素中毒を引き起こすことがあるため、点検後は少し時間を置いてから再点火するようにしてください。
お湯の温度が安定しない、頻繁にエラーが表示される、異音・異臭がするなど、給湯器の不具合には様々なケースが存在し、それらは大きな事故に繋がる可能性があります。また、設置から10年以上経過している製品ではそのリスクが増加するため、給湯器を長い間買い替えていないという方はチェックするようにしましょう。
安心して給湯器を使うためにも、異常を感じた際は決して軽視せず、メーカーや専門の業者に点検を依頼しましょう。
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