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給湯器リモコンに「88」や「888」の表示

給湯器を使用していると、給湯器リモコンに「88」や「888」と数字が表示されることがあります。このページでは、リモコンに表示されるエラーコードについて、対処法を解説していきます。

エラーコード「88」「888」とは

給湯器のリモコンに表示される「88」や「888」のエラー表示は、使用中の給湯器の点検時期を通知するサインです。故障によるエラーサインではないため、給湯器の使用自体は通常通りにできます。しかし、安全に給湯器を使用するためには、「88」「888」と表示されたタイミングで点検するのがおすすめです。

一般的な家庭で給湯器を使用した場合、使用から10年程度で表示されます。業務用の給湯器の場合は3年程度です。

大手給湯器メーカーで2008年頃から製造された給湯器であれば、10年ほどの使用で「88」または「888」のエラーコードが表示されるでしょう。この数字が表示されたということは、給湯器の交換を検討するタイミングでもあります。

「88」や「888」の表示が出たときの対処法

メーカーに点検を依頼する

給湯器メーカーに点検を依頼すれば、給湯器の点検とエラーの解除をしてくれます。「88」「888」のエラー表示の解除は、メーカーに依頼するほかありません。自分で解除することはできないので、各メーカーに点検を依頼しましょう。

給湯器の点検は、有償の「あんしん点検」がおすすめです。あんしん点検は法令に準じて経年劣化に起因する製品事故を防止するために行われる点検です。一般社団法人 日本ガス石油機器工業会で定めた内容に従って、各メーカーが行っています。あんしん点検は任意の点検ですが、安全のためにも受けることをおすすめします。

メーカーに解除方法を聞く

メーカーに電話で問い合わせることで、自分でもエラーの解除ができます。こちらはあんしん点検とは異なり無償ですが、1年後に再度「88」または「888」の数字が表示されます。

給湯器を交換する

「88」「888」が表示されたときは、給湯器を交換するという方法もあります。「88」「888」エラーは、耐用年数が過ぎたことを通知するエラー表示でもあります。給湯器の交換を検討するタイミングなので、給湯器の交換準備を始めてもよいでしょう。

給湯器が突然故障すると、お湯が使えずに大変です。給湯器は古くなると修理部品が無かったり生産終了したりすることもあり、修理ができないケースもあります。給湯器は納品に時間がかかることも多いため、故障する前に交換を検討しておいた方が安心です。

その他よくあるエラーコードについて

「88」「888」以外にも、給湯器にエラーコードが表示されることがあります。ここからは、給湯器の良くあるエラーコードについてまとめました。ただし、給湯器メーカーによってエラーコードの意味合いは微妙に異なるため、詳しく知りたい場合はメーカーごとのエラーコードも確認してください。

エラーコード111

エラーコード111は、給湯器の代表的なエラーコードです。エラーコード111は点火不良が原因で表示されます。点火不良にもさまざまな原因があり、原因によって対処法が異なるので確認しておきましょう。

台風や集中豪雨など、雨が給湯器内部に侵入すると点火不良を起こします。水によって点火不良が起きている場合、しばらくたってから点火すると直ることがほとんどです。給湯器の内部が乾けば、元に戻ります。

大きい地震が起きると、ガスメーターの安全装置が作動してガスが止まることもあります。地震が起きたときは、ガスメーターを確認してください。赤いランプが点灯していたら、ガスメーターの安全装置を解除しましょう。

給湯器の寿命でもエラーコード111が表示されるケースがあります。寿命が来たときは、新しい給湯器と交換してください。給湯器業者に連絡し、相談しましょう。

エラーコード140

エラーコード140は、給湯器の温度が高くなったときに表示されるエラーコードです。「過熱防止装置作動」「壁面火災防止装置作動」「過熱防止装置・温度ヒューズ作動」などと呼ばれており、ヒューズを遮断して給湯器を停止している状態になっています。

エラーコードが出たときは、給湯器を触らないようにしましょう。熱湯が出てくることもあり危険です。給湯器は修理・交換が必要ですので、速やかに業者に連絡してください。

エラーコード290

エラーコード290は、中和器の故障や配管のつまりが発生しているお知らせです。省エネタイプの給湯器エコジョーズでは、エラーコード290がよく表示されます。

中和器は、エコジョーズで発生した酸性の排水(ドレン排水)を、下水に流すために中和するためのものです。中和器の修理は給湯器業者でしか対応できないため、できるだけ早く修理を依頼してください。

配管からドレン排水が出てこないときは、配管が詰まっている可能性があります。外に置いてある給湯器の場合、落ち葉やゴミが配管に入り込むことがあります。業者に配管の掃除を依頼し、ごみを取り除いてもらいましょう。

冬場になると多いのが、ドレン排水の凍結です。凍結によって配管内部が詰まっているときは、配管を温めてみましょう。配管にタオルを巻き、お湯を少しづつかけてみてください。凍結が解消されれば、ドレン排水がぽたぽたと出てくるはずです。配管に直接お湯をかけると破損の恐れがあるので、必ずタオルを巻いて温めてください。

エラーコード610

エラーコード610は、ファンモーターの異常によって表示されます。ガスを燃やすために空気を送るファンモーターの回転に異常があると、エラーコード610が表示されて給湯器が停止します。給湯器が屋外にあると異音に気付きにくく、給湯器が停止して初めて気づくこともよくあります。

ファンモーターの劣化や伝送基盤の故障などが原因と考えられるため、給湯器のリセット操作を実行してみましょう。それでも直らないときは、業者に点検・修理を依頼してください。

エラーコード632

エラーコード632は、給湯器が浴槽内の水をうまく取り込めないときに表示されるエラーです。「ふろ循環不良」や「給湯・ふろ循環ポンプ異常」などと呼ばれています。

632が表示されたときは、循環アダプターを確認してみてください。循環アダプターのフィルターが詰まっていると、水をうまく取り込めなくなってしまいます。フィルターは手で簡単に取り外すことができるので、汚れているときはきれいに掃除してみましょう。

発泡性のある入浴剤も、お湯を取り込めなくなる原因になります。入浴剤の泡が配管内のセンサーを作動させてしまい、水が取り込めなくなってしまうのです。入浴剤に心当たりがあるときは、浴槽のお湯を一度抜いて、水を張りなおしてから再運転してみましょう。

浴槽の水位が低すぎても、エラーコード632が表示されることがあります。水の量は、循環アダプターの5㎝上あたりが目安です。十分に水を張り、水を取り込めることを確認してください。

エラーコード760

エラーコード760は、リモコン通信の不具合で表示されます。リモコンの部品の経年劣化や回路不良などが主な原因です。

エラーコード760が表示されたときは、給湯器のリセット操作を試してみてください。それでも復旧しないときは、業者に相談しましょう。

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