給湯器の補助金

エコキュートは省エネ効果が高く、ガス給湯器と比べて「光熱費が安くなる」「使いやすい」などのメリットがあります。給湯器を買い替える際に候補として考える人も多いのではないでしょうか。しかもエコキュートは、自治体によっては補助金がもらえる場合があります。

ここではエコキュートの補助金について、補助金対象の条件や申請方法、必要書類なども含めて紹介します。エコキュートについて興味がある人は参考にしてみてください。

エコキュートの補助金とは

なぜ補助金がもらえるの?

エコキュートとはヒートポンプ技術を利用し、空気を使ってお湯を沸かす電気給湯器のこと。室外に設置されたファンが吸収した外気の熱を利用してお湯を温めます。エコキュートは環境性能に優れ、省エネ効果が高い給湯器です。

1997年に京都で開催された国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された京都議定書に基づき、日本国内でも温室効果ガスの排出量の削減が求められるようになりました。その取り組みの一環としてエコキュートへの補助金が開始。温室効果ガス削減目標を達成するためにはエコキュートの早期普及が必要だとして、さまざまな補助金制度が始まりました。

今でももらえるの?

現在、販売開始当時と比べてエコキュートの価格が下がってきていることもあり、エコキュートに対する国の補助金はなくなりました(平成22年終了)。ただし、地方自治体では現在も補助金を交付しているところもあります。

各自治体の公式HPを確認

エコキュートの設置を検討している場合、お住いの自治体が補助金を交付しているかは各自治体の公式HPをチェックして確認しましょう。電話で問い合わせてもよいでしょう。補助金の額は各自治体によって大きく異なりますが、1万~3万円程度の補助金が設定されているところが多いようです。

各自治体の補助金事例

自治体の補助金制度について、事例を紹介します。

帯広市 帯広市新エネルギー導入促進補助金(令和3年度)

北海道帯広市による補助制度で、新エネルギー機器などを家庭に導入される方に対して補助金を交付しています。募集件数はエコジョーズと合わせて240件。募集件数に達した場合、受付は締め切られます。補助率は対象経費の10分の1で、補助上限金額は3万円です。

参照元:帯広市公式(https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/kurashi/kankyo/energy/kashitsuke/1003733.html)

エコキュートの補助金の申請方法

エコキュートの補助金申請は、エコキュートを設置する前に行う必要があります。設置した後では受け付けてくれないので気を付けましょう。ここでは一般的な申請方法の流れを説明します。ただし詳細については自治体によって異なりますので、詳しくは各自治体に確認するようにしましょう。

申請は郵送でも受け付けてくれますが、申請日が書類を自治体で受付した日になります。書類の提出日の日付は書かないようにしましょう。もし申請を止めたいときは、速やかに辞退する旨を届け出る必要があります。設置費補助金交付決定通知書を受け取った後は辞退や中止ができない場合があるため気を付けましょう。

  1. 住んでいる場所の自治体にエコキュート設置の補助金制度があるか調べる
  2. 申請方法や条件を確認する
  3. 必要な書類を準備・提出する
  4. 決定通知が届く
  5. エコキュートの設置工事を実施
  6. 自治体へ工事内容を報告する
  7. 補助金の請求
  8. 補助金の交付

エコキュートの補助金対象の条件

自治体によって条件は異なりますが、下記のような条件を設置しているところが多いです。ただし、こちらも申請方法と同様に自治体によって細かい点について異なる場合もあるため、必ず各自治体に確認しておくようにしましょう。

対象設備について

  • 年間給湯効率が自治体が指定する基準を超えている製品であること
  • 対象製品として指定されていること(対象製品が定められている場合)
  • 未使用品であること
  • 寒冷地でも使えるエコキュートであること

対象者や対象住宅について

  • 市申請する自治体の地域内に現在住んでいること、あるいは補助金申請を行っている間に住む予定であること
  • エコキュートの設置場所がその自治体内であること
  • 市町村税などの税金を滞納していないこと
  • 補助金制度を同じ世帯で利用したことがないこと
  • 反社会的勢力でないこと

エコキュートの補助金申請に必要な書類

必要な書類も各自治体や制度によって変わってきますので、申請前に確認しておきましょう。一般的な申請書類は下記のとおりです。

  • 設置費補助金交付申請書
  • 設置にかかわる費用の見積書あるいは契約書のコピー
  • エコキュートの規格などがわかる資料(仕様書・承認図面・カタログなど)
  • 申請者の住民票の写し
  • エコキュートを設置する場所の配置図
  • 市町村税の滞納が無いことを証明する書類(納税証明書など)
  • 委任状(代理人が提出するとき)

また、エコキュートの設置工事が完了したら、30日以内に完了した旨の書類を提出する必要があります。必要な書類は下記のとおりです。

  • エコキュート設置費補助金交付請求書
  • エコキュート設置に係る領収書のコピー
  • エコキュートの保証書のコピー
  • エコキュートの設置状況の写真

エコキュートの補助金申請の時期

多くの場合、その年の補助金の募集は年度始まりの4月頃から始まります。その辺りになったら、こまめに自治体HPや広報誌などをチェックするようにしましょう。基本的に補助金制度は先着順で、年度の予算が無くなると募集は終了します。エコキュートへの交換を考えているならば、早めに行動することが大切です。

まとめ

エコキュートについて国の補助金は終わってしまいましたが、自治体によってはまだ補助金制度がある場合もあります。エコキュート導入を考えた際、まずは公式HPなどを確認して住んでいる自治体に補助金制度があるか確認してみましょう。もし補助金制度があったとしたら、申請のための準備をスタート。補助金交付のための提出書類は結構多くあります。どんな書類が必要かしっかり確認し、漏れがないように気を付けましょう。

信頼できて頼れる
給湯器交換業者は?

イメージ

給湯器の交換は実は思いのほか高く、工事費と合わせて40万や50万かかってしまうケースも。日常生活に欠かせないものである以上、すぐに対応できて信頼できる業者に依頼したいですよね。ここでは全国に対応した老舗の業者を紹介します。